粉ふき肌の予防はスキンケアと日常生活での対策がポイント
急速に乾燥が進むなどの影響で、ターンオーバーのサイクルが乱れ、表皮の角質が剥がれやすくなって白く粉を吹いたように見える肌を粉ふき肌といいます。見た目も気になりますし、皮がむける、乾燥でかゆみがでる、メイクのノリがよくないなどの症状がでることもあります。そこで今回は、粉ふき肌の対策についてご紹介します。
スキンケアでの粉ふき肌対策
クレンジングや洗顔で肌を清潔に保つことは、ターンオーバーを正常にし、粉ふき肌対策につながります。
クレンジングでは、毛穴の汚れも落とせるクレンジング料を使い、汚れやメイクをしっかり落としましょう。ダブル洗顔も乾燥肌の原因になるので、ダブル洗顔不要のオイルフリーのクレンジングジェルなどがおすすめです。中でもアミノ酸系界面活性剤を洗浄成分とするものがおすすめです。
洗顔は十分に洗顔料を泡立てて、たっぷりの泡で肌を優しく洗います。
クレンジングも洗顔も肌の負担となるので、優しい力加減で行うように徹底しましょう。洗い流す時は、ぬるま湯で十分にすすぎましょう。すすぎまで含めて短時間で行い、洗い流した後は水分を優しく拭き取りましょう。
そして、粉ふき肌の予防・改善には保湿で乾燥肌対策をすることが重要です。クレンジングや洗顔の後はなるべく早く、化粧水→美容液→乳液→保湿クリームの順番で保湿ケアを行いましょう。化粧水や美容液は、優れた保湿成分を配合したものを使うことがポイントです。乾燥しがちな冬は、サッパリタイプよりもしっとりタイプを選ぶと効果を実感しやすくなります。塗布する際は肌に優しく染み込むように適度な力でハンドプレスをするとよいでしょう。乳液や保湿クリームもしっかりと浸透させます。
スキンケア化粧品やエイジングケア化粧品を選ぶときは、配合成分に着目しましょう。保湿成分は水溶性成分と油溶性成分があり、水分を保持する保湿成分は、水分を挟み込む、水分を抱え込む、水分を吸着するという3タイプに分かれています。これらの3タイプの保湿成分がバランスよく配合されていることが理想的と言えます。また、油溶性成分の多くは、水分の蒸散を防ぐことで保湿力を発揮します。
水分を挟み込む成分には、セラミドやスフィンゴ脂質、コレステロールなどがあります。水分を抱え込む成分には、ヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチン、プロテオグリカンなどがあります。水分を吸着する成分には、BG、グリセリン、アミノ酸などがあります。水分の蒸散を防ぐ成分には、ワセリンやシアバター、美容オイルでも使われるスクワランなどがあります。
さらに、紫外線は1年中降り注いでいるので、冬でもしっかり紫外線対策を行うことが粉ふき肌の予防に大切です。乾燥の時期は、敏感肌でも使える優しい日焼け止めがおすすめです。適量を、塗りムラや塗残しがないように塗ることがポイントです。手袋やマフラーなど、冬でもファッションを活かした紫外線対策は大切です。
日常生活での粉ふき肌の対策
乾燥肌対策として積極的に摂りたい栄養素は、ビタミンA、B、C、Eなどのビタミン類、亜鉛や鉄などのミネラル、セラミドやα-リノレン酸です。おすすめの食べ物は、納豆、パプリカ、アボガド、いわし、あじなどです。セラミドを増やす食べ物や女性ホルモンを整える食べ物も大切です。温かい食べ物や飲み物で身体をあたため、冷えを予防することも粉ふき肌対策になります。
また、適度な運動や十分な睡眠、ストレスを溜めないことも、肌やカラダを健やかに保つために大切です。
ほかにも、喫煙習慣がないこと、過度にお酒を飲まないことなど、アンチエイジングを意識した生活習慣も粉ふき肌の予防や改善には大切です。
まとめ
粉ふき肌は、ターンオーバーの乱れとバリア機能の低下が原因の肌悩みです。だから、スキンケアの基本である、正しい洗顔やクレンジング、保湿、紫外線対策を徹底し、食生活をはじめとした内側からの対策もしっかり行い、粉ふき肌を予防しましょう。