敏感肌におすすめのクレンジング料とは?
バリア機能が低下して、刺激に弱くなっている敏感肌。そんな敏感肌のクレンジングは、特に肌に優しいことが重要です。そこで、今回は、敏感肌におすすめのクレンジング料についてご紹介します。
敏感肌におすすめの界面活性剤は?
リキッドやジェルタイプのクレンジング料によく使われる界面活性剤は、ラウリン酸ポリグリセリル-10やトリイソステアリン酸PEG-20グリセリルなどの非イオン界面活性剤です。肌への刺激が少ないこと、イオン化しないので静電気を帯びないことがメリットです。
一方、洗浄力が低いというデメリットがあるので、洗いすぎてしまい、肌の乾燥の原因になることもあります。だから、非イオン界面活性剤だけを配合したクレンジング料は敏感肌では使い方が難しいといえます。
アミノ酸系界面活性剤は、界面活性剤の親水基と親油基の間にアミノ酸が挟まれたような構造をしたものです。アミノ酸系界面活性剤は、ラウロイルグルタミン酸Naなどが代表的なもので、弱酸性で水に溶けて陰イオンになるアニオン界面活性剤です。
洗浄力はほどほどですが、脱脂力が低い、泡立ちがよい、刺激が少ない、潤いを保つ、環境に優しいことがメリットです。一方、価格が高い、洗浄力不足の場合がある、濃度が高いとべたつくことがあることがデメリットです。イオン化するので静電気のリスクはゼロではありませんが、アミノ酸系以外の界面活性剤と比較すると非常に小さいので、敏感肌におすすめです。
敏感肌におすすめのクレンジング料のタイプは?
オイルタイプは、脱脂力が高く、メイクをしっかり落とせますが、肌の保湿成分まで洗い流してしまうリスクがあります。敏感肌の方がオイルクレンジングを使うなら、摩擦、静電気、刺激の心配が少なく、脱脂力もオイルの中では最も低い、油脂系オイルのものを選びましょう。
お風呂でもサッと使えて便利なリキッドタイプは、クレンジングオイルと比べると脱脂力が低いため、肌をこすり過ぎるなど、摩擦による負担がかかりやすくなります。だから、敏感肌の方にはあまりおすすめできませんが、もし、使う場合は、PGやDPG、アルコールなどが無添加のものを選びましょう。
そのテクスチャーから摩擦による肌への負担を軽減してくれるジェルタイプは、水性と油性の2つのタイプがあり、水性にはオイルインとオイルフリーがあります。だから、メイクの濃さや自分の好みに合わせて選ぶことが可能です。洗浄力はオイルタイプやリキッドタイプと比べると弱いので、油性のポイントメイクなどは落ちにくいデメリットがあります。敏感肌の方には、アミノ酸系界面活性剤を使っていて、PGやDPG、アルコールなどが無添加のものがおすすめです。
クリームタイプは、オイルタイプと比べると洗浄力は弱いですが、肌への刺激が少なく、肌に密着しやすく、しっとりとした洗い上がりになるので、敏感肌に方でも使いやすいです。
ミルクタイプは、洗浄力が最も弱く、濃いアイメイクなどは落ちにくいことや、メイクを油分となじませる乳化に時間がかかることがデメリットです。しかし、肌への余分な摩擦を抑え、皮脂を落とし過ぎず適度なうるおいを残したまま汚れだけを取り除いてくれるので、ナチュラルメイクの敏感肌の方にはおすすめです。
洗い流すタイプとふき取るタイプがありますが、肌への摩擦が少ない洗い流すタイプが敏感肌にはおすすめです。
バームタイプは、クリームタイプとオイルタイプのメリットを活かしているので、肌への摩擦を抑えてメイクを落とすことができます。敏感肌の方には、油脂系のオイルとアミノ酸系界面活性剤でつくられたものがおすすめです。
シートタイプは、拭き取りの刺激による肌への負担が大きいので、敏感肌にはおすすめできません。
まとめ
界面活性剤の種類の多様化や配合する成分の多様化などにより、クレンジングのタイプだけでどれが敏感肌によいとは言えなくなってきました。だから、界面活性剤やオイル、配合成分の知識をしっかり身につけ、自分の肌質に合ったものを選ぶことが大切なのです。